説明
彼女が僕を裏切った事を知った時、僕の心はやり場のない怒りと悲しみでいっぱいだった。彼女の行為を許せず自暴自棄になった僕は、映像に残していた彼女との逢瀬を世に晒した。でもそんな裏切り行為を僕は今、全て許している。いや、そうじゃ無い。全て、過去の話として受け入れている。彼女は僕の中で、美しくも儚い想い出となって生きている。今も・・・そしてこれからも。嫉妬に近い怒りに任せた動画の公開の後、僕の心は落ち着きを取り戻した。動画の公開を、取り止めようかと思った時もあった。もうあれから、だいぶ時間も過ぎた。彼女は受験を前に転校してしまい、今じゃ連絡を取ることすら出来ない。僕は動画を公開した事で、彼女から何らかの連絡が来る事を期待していた。怒っていようが何だろうが連絡が来ればそれで良かった。しかし、彼女からの連絡は一切無かった。自分でもなぜここまで執着するのかわからないが彼女から連絡が来ることを願い、僕は彼女と初めて関係持った日の記録を公開する事にした。この記録は「あの時」から遡る事、数か月前の話。もし彼女から連絡が来て、映像の取り下げを希望するならば、僕は公開している映像を取り止める事になるだろう。もし、連絡が来るのならば・・・。見ているなら、連絡を下さい。連絡先変えずに今でも待っています。
